Giorgio Selam – ジョルジオセラム

GIORGIO SERUM

「ヒト由来」の幹細胞コスメとは、幹細胞を培養したときに分泌される「幹細胞培養液」を配合した化粧品のことです。幹細胞培養液には、細胞を活性化させるさまざまな生理活性物質が含まれているので、化粧品として利用することで、肌の細胞に直接働きかけ、細胞を活性化させる効果が期待できます。
幹細胞は、さまざまな細胞になることができる能力(多分化能)と、自分とまったく同じ能力を持った幹細胞をコピーできる能力(自己複製能)を持っている変幻自在な細胞です。私たちのカラダの中には、さまざまな種類の「成体幹細胞」が存在していますが、現在、美容や医療の分野で、もっとも用いられているのは、皮下脂肪から採取した「ヒト脂肪由来幹細胞」です。

成長と代謝を司る「人成長ホルモン」

「人成長ホルモン」は細胞や皮膚、骨、筋肉など人体に関わるすべての成長と代謝に作用して、健康的に正しく身体の機能を調整する重要なホルモンです。

この人成長ホルモンは脳の脳下垂体前葉で作られており、人が生きていく上で必要不可欠なホルモンなのですが、その分泌量は思春期をピークに20代後半から急激に減少していきます。この減少により老化現象が起こるので、人成長ホルモンを活性化することが健康的で若々しいお肌を保つ鍵となります。

人成長ホルモンを活性化する成長因子・増殖因子

近年の研究で、加齢と共に減少していく人成長ホルモンを活性化する物質があることが分かっています。「成長因子(グロスファクター/GF:Growth factor)」や「増殖因子(細胞増殖因子)」と呼ばれる物質で、細胞の成長を促進します。身体の細胞の種類によって成長因子の働きは異なり、お肌をみずみずしく保つ成長因子があることなども分かっています。

ヒト幹細胞培養液の有効成分

ヒト由来の幹細胞コスメには、ヒトの脂肪から採取した幹細胞の培養液である「ヒト脂肪由来幹細胞培養液」が多く用いられています。この成分には、細胞の活性を促すさまざまな成長因子などのサイトカイン(細胞活性のカギとなる情報伝達物質)や、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、などの細胞外マトリックスタンパク質、老化の原因となる活性酸素を除去するSOD(抗酸化酵素)などの酵素、ビタミンなどが豊富に含まれており、保湿や美白、新陳代謝の活性化、血行促進、抗炎症作用などの美容効果が期待できます。

 
 
ヒト幹細胞培養液の有効成分
お肌の表面(上皮)にある細胞の成長と、調節に重要な役割を担っている53個のアミノ酸と3つの分子内結合で形成されるタンパク質。上皮増殖因子、上皮細胞成長因子、上皮細胞増殖因子とも呼ばれています。お肌のシミやくすみ、たるみ、乾燥などの肌トラブルを改善して健康的なお肌へと導きます。
壊れた細胞の再生を助ける作用により、新しい皮膚の細胞を生み出してコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やします。お肌のハリを回復して、たるみやシワの予防と解消に効果があります。
肌表面(表皮)の奥にある真皮のなかに、線維芽細胞を活性化し増殖を促す成長因子があります。線維芽細胞は、お肌の弾力を保つのに必要なコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成しています。
お肌の表面にはFGF(線維芽細胞増殖因子)を受け取る器官(受容体)があり、FGFと結びつくと、線維芽細胞が活発に動くように命令を出します。それによって、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つタンパク質が増えるのです。若々しいハリのあるお肌の秘訣は、この線維芽細胞にあります。 反対に線維芽細胞が衰えてしまい美肌を保つ成分が減ってくると、シワやたるみに悩まされることになります。年齢を重ねたりダメージを受けたりして衰えてしまった線維芽細胞をサポートするのに、FGFはとても大切なのです。
FGFには23もの種類があり、それぞれ働きが異なります。例えばFGF-1はスキンケア化粧品に、FGF-7は育毛や頭皮ケア用品に使われるといった特徴の違いがあります。

ノーベル生理学・医学賞を受賞したEGFの効果

EGF(上皮成長因子、Epidermal Growth Factor)は、アメリカの生化学者スタンリー・コーエン博士が1962年に発見したタンパク質です。もともと生物に備わっている53個のアミノ酸から形成されるタンパク質で、細胞の成長促進や機能を整える役割があります。

コーエン博士は研究によりマウスの顎下腺抽出物から新しいタンパク質を単独で分離することに成功し、そのタンパク質(mEGF,Mouse Epidermal Growth Factor)が新生マウスの眼を開かせたり、歯の成長を促進する効果があることを発見しました。

これにより、人が本来持っているタンパク質のなかに細胞、皮膚、骨、筋肉などの成長や代謝、機能を調整する「成長因子(Growth Factor)」があることを発見したのです。人の成長因子は、正式には「hEGF:Human Epidermal Growth Factor」と言い、唾液や母乳などにも多く含まれています。

EGFは医療分野で火傷や傷などを負った肌の再生、皮膚移植、角膜切開による傷の回復促進として臨床使用されていました。それにより、お肌の上皮(皮膚・粘膜など)の細胞にある上皮成長因子受容体(EGFR)と結合して受容体(チロシンキナーゼ)を活性化、新しい細胞をつくったり増やしたり、また正常に働くために調節する作用があることがわかったのです。

スタンリー・コーエン博士は、皮膚の神経細胞の再生を助ける118個のアミノ酸からなるタンパク質の「NGF(神経成長因子、Nerve Growth Facto)」も発見しています。NGFは損傷した神経細胞の修復と機能の回復を促がし、神経細胞を成長させ増やしてくれます。

スタンリー・コーエン博士は、この2つの成長因子、EGFとNGFの発見の功績で1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

EGFをスキンケアに

肌再生医療として研究されていたEGFは、発見当初はとても貴重でわずか1gが8千万円という高額なものでした。しかし現在は多くの研究者たちの功績によってEGFの抽出技術と生産技術が進み、化粧品に利用可能な価格となったことで、私たちの身近なスキンケアの美容成分として利用できるようになりました。

EGFの美容成分の効果については、アメリカのブラウン博士の臨床試験で確認されています。EGFを0.1μg/g(0.00001%=0.1ppm)配合したローションを約2ヵ月(60日)間に朝昼の2回使用したところ、表皮の新生細胞の成長率が平均284%促進、最高で835%促進したということです。これは30~60代の被験者の実験データですが、50歳以上の年齢でも新生細胞の成長が改善したことが確認されています。